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将棋ウォーズで初段に昇格するためにやるべきこと・考えるべきこと

 
どうも、趣味は将棋。もぐらです。
 
自分は将棋を指すときにアプリを使って対局することが多いんですが、やはり数ある将棋アプリの中でも将棋ウォーズがダントツでいいですね。
 
その理由としては、程よいゲーム性操作のしやすさレベルに見合った対戦相手の選出が挙げられる。
 
おそらくこの辺が将棋ウォーズの面白さであるとともに、多くの人から愛されている所以なんでしょう。
 
そんな将棋ウォーズですが、分かりやすい目標として初段昇格をかかげているという方が意外と多い。
 
初段に昇格すれば将棋連盟から有段者の免状がもらえますし、なんかキリがいいですし。まぁ一種のボーダーラインですよね。
 
 
そこで今回はですね、初段を目指している方たちに向け、僭越ながら管理人のもぐらが「こうした方がいいんじゃない?」ってことを書いていきます。初段になるために大切なことを惜しげもなく伝えていければいいかなと思ってます。
 
そして本題に入る前に1つだけ言わせてもらうと、初段はコツさえ押さえておけば誰でもなれます。その点だけは先に保証しときましょう。
 
※管理人の棋力は将棋ウォーズ内だと二段程度。将棋倶楽部24だと中級程度。参考にするかどうかは皆さんの判断に任せます。
 
ではどうぞ。
 

駒の特性を正確かつ多角的に理解する

「そんな事言われなくても知ってるよ」とツッコまれるかもしれませんが、駒の特性をしっかり理解することは基本にして奥義にもなり得ます。
 
駒の基本的な動かし方に加えて特性を深く理解するほど、より柔軟に将棋を指せるようになるからです。
 
例えば、盤上で最も弱いとされている歩兵の駒を例に考えてみましょう。
 
歩の特徴を簡単に説明するなら、1マスだけ前に進む、敵陣に入ればと金になる、という性質を持った駒ですよね。初心者の方でもこの特性なら知っているはず。
 
ですが、これが強くなるに従い歩の解釈が広がり、歩を多角的に使いこなせるようになってきます。
 
例えば効果的な場面で歩を使えるようになったり、と金にせず歩のままにしといたり、寄せの場面で活用出来たり、と強くなるほど歩を有効に扱えるようになるわけです。
 
それは歩だけではなくどの駒にしてもそう言えますし、駒を自在に操れるようになるほど指し手の可能性が広がっていき有利にゲームを進められます。
 
つまり、基本的な動かし方に加え駒を効果的に使うにはどうすればいいか?という視点を持つと指し手の幅が広がるわけです。
 
その辺のことに関しては手筋と呼ばれる定型の戦術があるので、覚えてしまうのが手っ取り早いでしょう。ちなみに、手筋の代表的なものだと香車で価値の高い駒を一直線上に突き刺す田楽刺しや、相手の桂馬の前に銀を置く桂頭の銀などがあります。
 
 
それら手筋に加えて、駒に対する理解をより深めていくことで、いままでとは一味も二味も違った将棋を指すことが出来るようになりますよ。
 
 

囲いの重要性を知る

将棋とは言うなれば、盤上の戦争。王将とはつまるところ、軍隊における最高責任者みたいな存在です。
 
軍を率いる最高責任者が倒されれば必然的に負けは決まり、軍隊は崩壊してしまいます。
 
ゆえに、王将は何が何でも守らなければなりませんし、守備を固めることは最優先事項と言っても過言ではない。
 
初心者の方の対局を観戦なんかしていると、この守りの重要性を理解していない方がほとんどです。初心者になるにつれ守りの意識が薄い印象。
 
王将を守りもせず、戦力を前線に集中させるのは愚策と言わざるを得ません。さすがに大将をほったらかしにする軍隊はいませんよね。
 
そこで大切になってくるのが囲いと呼ばれる守備配置です。
 
囲いとは、王を守るために戦力(金2枚銀1枚桂馬1枚香車1枚のパターンが多い)を王の周りに集中させた防御壁みたいなもので、代表的なものでいうと、矢倉囲い美濃囲い穴熊などがあります。
 
初段を目指すならまずはこの3つを最低限覚えておきましょう。というかこの3つで十分通用しますし、自分なんかこれ以外は全く使っていません。
 
 
本題に戻ると、この囲いを作ることで惨敗することは減り負けにくい将棋になる。いかに負けないか?という視点は非常に大切で、勝率に大きく影響します。
 
そのため、守りの重要性・囲いの作り方を知るだけでも自然と勝率は上がってくるでしょう。
 
 
以上を踏まえると、将棋は相手の大将を打ち負かすゲームという見方と自分の大将をいかに守るゲームかという見方が出来ます。まぁ要するに、そのどちらの観点も必要ということ。
 
 

将棋ウォーズの対局ルールを利用する

将棋ウォーズの対局ルールは、制限時間が短いという特徴があります。
 
10分の持ち時間がなくなると負けという10分切れ負けと、3分切れ負け、10秒以内に一手指さないと負ける10秒将棋の3つの対局ルールがありますが、そのどれも手軽に出来るように短時間に設定されています。
 
あくまで将棋ウォーズで初段になることを念頭に置くなら、これを利用しない手はないでしょう。
 
では具体的にどうすればいいかと言うと、時間配分に気を配り、終盤に持ち時間を残すという戦略を用いるといいと思います。
 
最悪なのは時間切れ負けになったり、終盤に充分な長考が出来ず負けてしまうことで、これは非常にもったいない。
 
せっかく有利にゲームを進められていても時間に追われ負けてしまったという人もいるでしょうし、管理人も負けそうだったのに対戦相手の時間切れによって逆転した経験は何回もあります。(要は勝てばいいのであるw)
 
最悪時間切れ負けにだけはならないよう時間配分には気を配りましょう。
 
そして時間配分についてのアドバイスとしては、序盤・中盤・終盤と戦局を3段階に分けて意識すると捗ると思います。
 
序盤はやることがほとんど決まっているので(駒組という戦闘準備)、何度も指していればさほど時間がかからなくなり時短がはかれる。
 
中盤は駒のぶつかり合い(これにより形勢が決まってくる)が始まるので時間は結構使い、余力として終盤に残しておくというのが理想的な時間の使い方かなと思いますよ。
 
ただこれはあくまで将棋ウォーズ内における戦略ですので、注意が必要。自分のように10分将棋に慣れてくると長考すらしなくなりますからね。もうほとんど感覚で指している感じですし。その代わり早指力はかなり高いですけど。
 
それを防ぐにはやはり、持ち時間がたっぷりある将棋も平行して指していくのが無難ですかね。
 

意味のある一手を打つよう心掛ける

 繋がる一手って言うんでしょうか。後々に繋がる手を指し、無意味な一手を減らしていくというのも上達の道。
 
反対に無意味な一手とは悪手と呼ばれ、戦況を大幅に不利にします。
 
これも初心者の方を見ているとよく分かりますが、級位が下がるに比例して何の意図があるのか読めない(悪い意味で)一手を指す人が目立ちます。
 
極端な例を出せば、いきなり角の前の歩を動かしたり(8六歩)、一手目で香車を前に出したり。
 
8六歩に関しては角頭歩戦法という奇襲戦法として存在しているので、奇襲として仕掛けるのならありですが、何の考えもなしになんとなく打つと不利になる一手です。
 
ですからこういった一手、もっと言えば自分でなぜ指したのか説明できないような一手を指すことは極力避けるべきです。
 
棋士が言いそうなことを言って恐縮ですが、一手の重みを知ろうってことですね。
 
ここをクリアし、意図のある一手を指せるようになってくるとだいぶ違ってくるでしょう。先に繋がる、駒と駒との連携まで意識して一手を指せるようになると初段はもう目前。
 
ただこればかりはどうしても全体を俯瞰で見る力が必要となってきますので、一朝一夕に身につくものじゃなく、場数を踏み、戦局を読めるようになるしかありません。
 
そのためにもまずは一手一手の意味を考えながら指すといいですね。
 

得意戦法を見つけて極める

これは結構実用的な方法だと思う。
 
では自分に合った得意戦法を見つけると何故いいのかというと、その戦法を使った時の勝率が安定するし型にはまれば勝ちやすくなるからです。
 
簡単な戦法の分け方でいえば居飛車党振り飛車党かがありますが、そのどちらかでも得意になっておくと、その戦法に持ち込めたときに有利に将棋が展開出来ます。
 
プロ棋士を見ても将棋界のレジェンド、加藤一二三プロは棒銀が得意戦法であることは有名ですし、広瀬章人プロは振り飛車穴熊を好んで使うこともよく知られています。
 
さすがにそれ一本でプロになったわけじゃないでしょうが、プロにしても得意戦法を見つけたおかげで安定して勝ちが見込みるようになったのは紛れもない事実でしょう。
 
余談ですけど管理人の場合だと、得意戦法が四間飛車で、守りは美濃囲いの組み合わせを好んで使っていますね。
 
皆さんも得意戦法を身につけることで一段高みにいけることは間違いありません。
 
そして肝心の得意戦法を身につけるのに大切なことは、色々試しながら自分に合う戦法を見つけ、それを武器になるまで磨いていくこと。
 
色々やってからじゃないとどれが使いやすいか分かりませんし、一つの戦法に固執した一辺倒な将棋しか指せなくなってしまいます。
 
思考錯誤を重ねて得意戦法を見つけ、それを徹底して磨いていくことで武器となる型が出来上がるのです。
 

とにかく指しまくってみる

ハチワンダイバーという漫画でとにかく指しまくる!という練習法がありました。その練習とはとにもかくにも数を指すという至ってシンプルなもの。
 
しかしこれには賛否両論あります。適当に指すだけじゃ強くならないという意見ですが、それは自分も同意見です。
 
確かに適当に指しているだけじゃあんまり意味がないし強くならない。そこでおすすめなのが目的を持って一局ごとに取り組むこと。目的とは何でもいい。ただより具体的な方が尚良し。
 
「この対局では苦手な振り飛車を指してみよう」とかでもいいし、「守備が苦手だから今回は守りに集中しよう」とかでもいいです。「急戦を仕掛けてみよう」でもいいでしょう。
 
これなら場数も踏みつつ、同時に課題も見つかって、一石二鳥の練習法になると思いますよ。
 

強い人の将棋を観戦して参考にしよう

自分より格上の人の対局を観戦するのも上達に繋がります。
 
なぜなら、観戦することによって自分では到底思いつかないような指し手を知ることが出来るから。
 
将棋とは実力の差がはっきりと表れるボードゲームです。運の入り込む余地がほとんどないくらい実力が物を言う世界。
 
厳密に言えば、多少の力量差なら相手のミス等で逆転できるでしょうが、対戦相手の段級位が3つ格上ならまず勝てない(将棋ウォーズの話ね)。
 
例えばですけど3級の棋力の人が初段の棋力がある人に勝つことはまずありませんし、2段が5段にはどう足掻いても勝てない。それくらい格上の人は強い。
 
まぁだからと言ってそこで諦めてもしょうがないので、観戦をして格上の人の戦い方を研究するのが得策。観戦して強い人の発想を盗んでしまいましょう。
 
強い人は得てして将棋の見方も考え方も違うので、その片鱗に触れることによって強くなるためのヒントを盗んでしまうのです。
 
観戦のポイントとしましては、参考にする人のレベルが強すぎてはダメ。多分理解できないと思います。実力がかけ離れ過ぎてて。
 
だからちょうどいいのは自分より段級位が1つ上の人の対局を見るのがいいかと。例えば2級の人なら1級の人を、1級の人なら初段の人を、という具合に参考にしていけば、得るものは少なからずあるはずです。
 

体調が万全の時に指す

将棋だけではありませんが、勝負事や試合などは体調に左右されると思ってます。
 
疲れているとき、集中できないときは対局に驚くほど反映してきます。
 
まして将棋ウォーズは勝率によって昇格するシステムなので無駄な負けはなくさないといけませんよね。
 
ですから、体調が悪いときに指すのは極力控えて下さい。多分それだけでも勝率は上がると思います。
 
かくいう管理人も体調が悪かったり、またはやる気が出なかったりするときなんかは1級の人にだって負けますし、体調がいいときは3段の人にも勝てたりします。それくらい将棋は体調に左右される。
 
盤石の布陣で臨みましょう。
 
ちなみに、プロ棋士は集中出来ない時チョコレートをよく食べるそうですよ。
 
まぁそこまでしなくても、疲れているときに指すのを控えるだけできっと思いもよらない効果が実感できるはず。
 

詰将棋をやる

詰将棋をやる目的は、終盤の寄せに強くなることと先を読む力を養うためです。
 
終盤の寄せに強くなれば、それまで優勢に進めていた状況を維持したまま勝ち切ることが出来るようになります。また、中盤で崩れて不利な状況に陥ったとしても、詰めが上手い人はそこから逆転することが可能となります。
 
さらには先を読む力も磨かれミスも減ってくる。
 
最近では詰将棋のアプリも充実してきているので、頭の体操がてら、ちょっとしたゲームがてら、という具合に、まずは軽い目的で詰将棋を始められることをおすすめしときます。
 
いいこと尽くしな詰将棋。やっておいて損はないでしょう。
 

 まとめ

以上です。

 

今までのを簡単にまとめると、

 

1.駒の特性をよく知る

 

2.囲いの大切さを知る

 

3.将棋ウォーズのルールを活かす

 

4.意味のある一手を指す

 

5.得意戦法を見つけ、極める

 

6.とにかく指してみる

 

7.強い人を参考にする

 

8.体調管理も一応ね

 

9.詰将棋を指す

 

となりますね。ぜひ参考にしてみて下さい。

 

そして最後にお節介な一言。

 

将棋で強くなるのに特別なことをする必要はありません。基礎をしっかり固め、負けにくい将棋を指すというのが上達の極意。
 
さすがに「初段なんてすぐになれるよ~」なんて無責任なことを自分は言えませんので、あとは楽しみながら勉強していくのが一番の近道になるのかななんて思いますよ。
 
 
もしこれを読んで初段に昇格する方がいれば、いずれ対局する機会があるかもしれませんのでその時は1つお手柔らかに、ということで(笑)
 

おすすめ将棋本

 ↓永世七冠を成し遂げた男の考え方が知れる本。将棋についてはあんまり書かれていませんが、良書なのは間違いない。

決断力 (角川oneテーマ21)

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大局観  自分と闘って負けない心 (角川oneテーマ21)

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将棋入門ドリルステップ1―日本将棋連盟公式ドリル

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紹介しといてあれですが、本を読まなくても初段はいけます。ソースは自分。活用するかどうかはご自由に。